東京神学大学アセスメントポリシー
東京神学大学は、学部、大学院を通して、福音の宣教に従事する教役者を養成するために、学位授与方針(ディプロマポリシー)、教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)、入学者受け入れ方針(アドミッションポリシー)の3つのポリシーを掲げて教育に当たっています。それを確実に行うために、3つのポリシーに基づいて、学生の学修成果を機関レベル、教育課程レベル、科目レベルの3つのレベルで測定・把握し、その結果を教育成果の検証及び各種プログラムの改善に用います。
機関レベル
学位取得状況や夏期伝道実習評価、担任面接、出席教会牧師との懇談、卒業後の教師検定試験結果等から、召命を受けて入学した学生の学修成果の達成状況を検討します。検証結果は、本学の現状把握、全学的な教育改善、学生・学修支援の改善等に活用します。
教育課程レベル
卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、神学校生活アンケート(カリキュラムアンケート)等から、教育課程編成方針に基づいた教育プログラムによる学修成果の達成状況を把握、検証します。
科目レベル
共通評価指標及びシラバスに提示された授業科目の評価基準に基づく成績評価、授業効果調査から、科目毎の学修成果の達成状況を測定・評価します。
学部
入学前 | 在学中 | 卒業時(後) | |
---|---|---|---|
機関レベル: 教役者養成の達成 |
入学試験 入学時アンケート |
単位修得状況 GPA 夏期伝道実習報告・評価 担任面接 神学校生活アンケート 出席教会牧師アンケート・懇談会 |
学位授与率 大学院進学率 教師検定試験結果 卒業時アンケート |
教育課程レベル: 教育課程の適切性 |
入学試験 入学時アンケート 英語実力試験 |
単位修得状況 GPA 神学校生活アンケート |
学位授与率 大学院進学率 学部論文 卒業時アンケート |
科目レベル: 授業の適切性 |
— | 成績評価 授業効果調査 |
— |
博士前期
入学前 | 在学中 | 卒業時(後) | |
---|---|---|---|
機関レベル: 教役者養成の達成 |
入学試験 入学時アンケート |
単位修得状況 GPA 夏期伝道実習報告・評価 担任面接 神学校生活アンケート 出席教会牧師アンケート・懇談会 |
学位授与率 教師検定試験結果 卒業時アンケート 就職率 |
教育課程レベル: 教育課程の適切性 |
入学試験 入学試験(学部論文を含む) 入学時アンケート |
単位修得状況 GPA 神学校生活アンケート |
学位授与率 修士論文 卒業時アンケート 説教学III |
科目レベル: 授業の適切性 |
— | 成績評価 授業効果調査 |
— |
博士後期
入学前 | 在学中 | 卒業時(後) | |
---|---|---|---|
機関レベル: 教役者養成の達成 |
入学試験 入学時アンケート |
単位修得状況 GPA 神学校生活アンケート 退学者数、休学者数、留年者数 |
学位授与率 卒業時アンケート 就職率 |
教育課程レベル: 教育課程の適切性 |
入学試験 入学試験(修士論文を含む) 入学時アンケート |
単位修得状況 GPA 神学校生活アンケート 博士論文指導演習 研究発表会 研究報告書 論文の投稿状況 |
学位授与数 博士論文及び審査報告書 卒業時アンケート 論文投稿数 学会報告回数 |
科目レベル: 授業の適切性 |
— | 成績評価 授業効果調査 |
— |
学修成果把握の指標 | 機関 | 課程 | 科目 | 対応するDP | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
入学試験 | ○ | ○ | APを満たす者かどうか | ||
入学試験 | ○ | ○ | 同上(自己評価) | ||
英語実力試験 | ○ | ||||
GPA | ○ | ○ | DP2,3,4,(1),(i) | 達成すべき質的水準(2.0)を達成した者の割合 CPの有効性を検証 |
|
単位取得状況 | ○ | ○ | DP2,3,4,(1),(i) | 必要な単位を修得した者の割合 CPの有効性を検証 |
|
夏期伝道実習報告・評価 | ○ | DP1,5,(2)(3) | |||
担任面接 | ○ | DP1,2,(3) | |||
神学校生活アンケート | ○ | ○ | DP1-5,(1)-(3),(i)(ii) | 学生による評価 カリキュラムの有効性 |
|
出席教会牧師アンケート・懇談会 | ○ | DP1,5,(2)(3) | |||
成績評価 | ○ | DP2,3,4,(1),(i) | 到達目標の達成度 | ||
授業効果調査 | ○ | DP2,3,4,(1),(i) | 学修時間、意欲、授業を受けた結果 | ||
学位授与率, 大学院進学率 | ○ | DP1-5,(1)-(3), (i)(ii) | |||
教師検定試験結果 | ○ | DP1-5,(1)-(3) | 検定試験合格者数とその割合 | ||
就職率 | ○ | DP (1)-(3),(i)(ii) | |||
卒業時アンケート | ○ | ○ | DP1-5,(1)-(3), (i)(ii) | 達成度の自己評価 | |
学部論文, 修士論文 博士論文及び審査報告書 |
○ | DP2,3,4,(1), (i)(ii) | |||
説教学III | ○ | DP (1)-(3) | |||
退学者・休学者・留年者数 | ○ | DP (i)(ii) | |||
研究発表会(博士後期) | ○ | DP (i)(ii) | |||
論文の投稿、学会発表 | ○ | DP (i)(ii) | |||
研究報告書 | ○ | DP (i)(ii) | |||
博士論文指導演習 | ○ | DP (i)(ii) | 学修プログラムの進展状況 |
※DP: ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)
1-5は学部の学位授与方針との対応
- 伝道者となる最終的な学びと訓練の場としての博士課程前期課程(修士課程)に進学しうる確固とした召命感を身に付けている
- 神学の学びの意義を主体的に把握している
- 伝道者となる上での最低限の神学の知識および語学力を身に付けている
- 諸学問分野における最新の知識をキリスト教信仰の視点から理解し、身に付けている
- 教会実習の経験を通し、伝道者が現実に直面する諸課題・諸要求を理解している
(1)-(3)は学部の学位授与方針との対応
- 「主体的に神学する」能力を十分に身に付けている
- 伝道者が現実に直面する諸課題・諸要求に、多様な協力関係の中で的確に対応する能力が養われている
- 教会やキリスト教学校等への赴任に向けた召命感の確立
(i)(ii)は大学院博士課程後期課程の学位授与方針との対応
- 自立した研究活動により神学における国内外の学界への学問的貢献ができるレヴェルの専門的学識を修得している
- 高等教育機関において研究者・教育者として継続的研究業績を出すことのできる能力を身に付けている
CP: カリキュラム・ポリシー(教育課程編成方針)
AP: アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)