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キャンパス整備募金

東京神学大学キャンパス整備募金ご協力の感謝と募金終了のお知らせ

頌主

 キャンパス整備募金(目標3億円、2017年10月~2022年3月)をお願いしてまいりました。多くの諸教会、兄弟姉妹方の御加禱、御協力に心より感謝申し上げます。本年2月末時点で3億1268万3613円をお献げいただき、その後も2千万円余をお献げいただきました。目標が満たされ、さらに1割以上を超える結果となりました。東京神学大学の収入は、教会賛助金と後援会献金が1億3300万円、加えて同窓生、キリスト教学校等の一般寄付金と、奨学金、建物設備献金等の特別寄付金によって半分近くをお支えいただいております。今回の募金はさらに年平均6千万円以上をお願いするものでした。

 教員住宅の竣工は2020年3月、念願であった学生寮も2021年4月には完成し、5月31日に竣工式を定例の理事会、評議員会開催に合わせてYouTube併用で行うことができました。神学生の男女比は大きく変化しており、新学生寮は対応できる設計です。寮生の喜びの声を聴くことも多く、小礼拝堂が新設されたことと共に、牟礼時代を彷彿させるものがあります。

 研修センターについては「建設の一旦中止」を決めさせていただきました。当初1億4400万円の予算が、2019年11月の理事会に提示されたのは概算2億4千万円、仕様によっては更に増額が予測されるとのことでした。学生数の減少、学生寮はゲストルームを備え、伝道者の再研修に応えることができること、日本基督教団の教勢、学生数の回復増加を祈り励みながら、適切な時期を待ちたいと考えています。研修センター指定献金については積立金として確保し将来に備えます。

 キャンパス整備事業支出は11億7667万9137円で当初予算を68,679,137円上回りました。要因は私道を公道として仕様変更を求められたこと、既存建築物解体撤去費用の高騰、学生寮の備品費計上等によるものです。2019年11月時点で3億4千万円不足の見通しが示されました。東京神学大学は銀行借入を実施したことはありません。学生数減少による国庫補助金打ち切りがないとは言えない状況の中、常務理事会では第3号基本金の内、一般基金を取り崩して第1号基本金に組入れ、キャンパス整備の資金に充てさせていただく提案をし、理事会、評議員会での承認を得ることができました。第3号基本金一般基金をお献げいただいているキリスト教学校、諸教会、諸兄姉にお願いをし、御同意をいただいた総額4億4907万6453円を第1号基本金に組入れ、支払いに充てることができました。

 牟礼のキャンパスは日本基督教団を構成する諸教派からの献げものと海外諸教会からの献金によったと聞いています。大沢移転は牟礼キャンパスを売却し資金としたと承知しています。60年を経て、本館建物の堅朗であることを確認し、懸案であった教員住宅と学生寮を日本のキリスト教界の献金によって献堂できたことは神の恵みであり、大きな意義を持つ事業であったと神の導きに感謝しています。

「何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対する私たちの確信です。」ヨハネの手紙一5章14節

 皆様の御協力に心から感謝申し上げます。正式の「感謝と報告」は決算を経て改めてお送りする所存です。

2022年4月
東京神学大学キャンパス整備募金
委員長 長山 信夫