学生寮の入寮のススメ
―献身共同体寮生活のご案内―
東京神学大学 学生寮の特徴
- Point01
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多様な人との日常の生活を通して、さらに高い人間関係の能力を身に着ける
学生寮には老若男女、様々な国籍やバックグランドを持った人がおり、教会の縮図ともいえます。
そのような中で、互いに認め、支え合い、協力して生活することで、さらに高い人間関係の能力を身に着けていきます。 - Point02
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自治寮という環境を通じ、与えられているタラントを用いて良い共同生活の場を作る
東神大学生寮は、学生による自治寮です。役員を選挙で選び、また総会で規則を決め、独立した財政で運営します。
また寮内部の問題も自分たちで対処します。教会や学校への赴任前の牧会訓練の場にもなっています。 - Point03
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たのしい!!
寮での生活は単に優秀な伝道者養成の施設としてだけでは なく、いそがしい学びの中における楽しみや憩いの場でもあります。
多くの卒業生が東神大での一番の思い出は「学生寮での生活」と答えている通り、人生における楽しい思い出の一コマとして残ります。
- Point04
学びや教会奉仕に専念できる
抜群のロケーション
- Point05
学年を越えて将来の伝道の仲間を
数多くつくれる環境
- Point06
安心・安全・快適な個室環境と
最新設備の提供
- Point07
寮拝や燭火礼拝など、
寮ならではの神様を賛美する集会
新しい寮はなにが変わる?
より共同生活しやすい学生寮へ
少子化、核家族、単身化の世の中にあって、共同生活の経験が少ない人たちが無理なく、ともに生活できる場としてリニューアルします。 教会という共同体に仕えるために召された者が、共同生活を通じて多様な人との関係能力や調整能力、すなわち「共同生活の Art (アート)」を自然と学び、身に着けることができる寮になります。
生活寮と大学施設が融合し、学生間の交流拠点に
従来の学生寮の施設機能に加えて、ラウンジ機能や休養スペース、学生会室や通学生・ 来賓者の宿泊機能を設置します。 通学生の授業時以外の滞在スペースの拡充に加えて、 寮生と通学生の交流の場として、また神学的研鑽の 場として、霊的修養の場としても期待されています。
従来通り学生主体の自治寮として継続
学生の共同体運営の経験の場として、また自主性・主体性醸成の場として自治寮制は新しい学生寮でも継続します。一方で、建物の安全性や法的手続き等は大学がバックアップし、また寮の自治運営の相談は同じキャンパスに住む教員が寮監としてサポートにあたります。
施設概要
名称 | 東京神学大学学生寮 |
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所在地 | 東京都三鷹市大沢3-10-30 |
定員 | 64名(全室個室。うち、車いす対応部屋:2部屋) |
構造等 | 鉄筋コンクリート造4階建 2021年4月竣工 |
寮の形態 | ユニット型学生寮 (6つの個室で1ユニットとし、ユニットごとにキッチンやトイレ、風呂などが備え付けられています) |
個室設備 | 机、椅子、ベッド、LAN端子、書棚、クローゼット、エアコン |
ユニット設備 | 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、調理器具 |
共用部設備 | 礼拝室、ロビーラウンジ、エレベーター、自動販売機、メールボックス、宅配ボックス、Wi-Fi環境 |
食堂 | なし(自炊や近隣の飲食店などをご利用ください) |
付属施設 | 学生会室、来賓者用宿泊施設、休憩・談話スペース |
寮の組織 | 自治寮であるため、寮運営の執行機関として寮委員(4名、含む寮長)が選出されるほか、寮生の意見を代表する機関として代議員(5名)などが選出されます。このほか、同じキャンパス内に居住する神学教師による寮監が必要に応じて寮運営の相談にあたります。 |
費用
主な費用は次の通りです。金額は2021年3月1現在のものであり、改定を行う場合があります。
月額 | 20,000円 (2021年5月以降の寮費。4月までは14,000円) |
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入寮時 | 入寮費 | 5,000円 |
前納金(寮費2か月分) | 40,000円 | |
4月分寮費(水道光熱費、インターネット使用料を含む) | 20,000円 |
※前納金は1年以上在寮した場合には返還されます。
寮行事
授業期間中は寮生活の中心である寮拝が火曜日から土曜日まで毎朝行われています。また、以下の寮行事を行っています。なお市中の新型コロナウイルスの感染状況によって、寮行事の一部を変更することがあります。
4月 | 前期大掃除、新入寮生歓迎会 |
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5月 | 消防訓練、前期学生寮総会 |
7月 | 夏期伝道壮行親睦会 |
9月 | 後期部屋替え、後期大掃除 |
10月 | 夏期伝道報告親睦会 |
11月 | 神学茶論 |
12月 | クリスマス燭火礼拝・キャロリング |
1月 | 後期学生寮総会 |
3月 | 卒業生送別会、前期部屋替え |
東京神学大学における学生寮とは
東京神学大学は、単に神学の知識を頭に蓄えて卒業すればいいという大学ではなく、献身者として必要なものを頭と体と心の全体で身に着けてほしいと願っている大学であり、学生寮はそのためにこそあります。献身者の共同体に身を置き、日々の生活の中で他の人の話や祈りなどに互いに耳を傾けたり、共同生活を通じて多様な人との関係能力や調整能力を学び身に着けるといったことは、神学校においてぜひ経験してほしいことの一つです。そのため本学の学生寮は、経済的に厳しい人のための廉価な住居としてではなく、できるだけ全ての神学生に経験してほしいという願いで設置されたものです。
2021年4月に、全国の教会からの祈りと献金によって新しい学生寮が建ち上がりました。ただ建物が新しくなったというだけではなく、より共同生活がしやすくなるようなさまざまな工夫がなされています。召命という視点・神学校生活という視点に立って主の招きに耳をすまし、ぜひ入寮を検討してみてください。
私たちも推薦します
聖書科教師(学校付き牧師)に必要な共同生活を学ぶ
山口 博 校長
女子聖学院中学校高等学校 校長
学校法人聖学院 院長
「学校」(スコレー σχολή)は知識を身に付けるだけの場ではありません。「共同生活」(コイノニア κοινωνία、communion)を通して生き方を学ぶ場でもあります。現場の教師たちは日々沢山の個性豊かな生徒や保護者と接しながら生活をしています。特に聖書科教師は他教科の教師と異なり、教職員集団の中で牧師としての務めも求められます。キリスト教学校ではチャプレンあるいは宗教主任と呼ばれる立場です。近年はダイバーシティ(diversity)という言葉を耳にしますが、その様相は学校も例外ではありません。その生活で必要とされるのはコミュニケーション力だと言われます。東京神学大学の学生寮では、顔と顔を合わせた時間と空間の中でしか醸成できない力が養われる良き場となることでしょう。そこで培われる他者との関わり方や祈りの生活は、キリスト教を標榜する学校では欠かすことができません。
寮でしか経験できない恵みをぜひ受けて
熊江 秀一 牧師
日本基督教団大宮教会 主任牧師
日本基督教団関東教区 副議長
教会には主を信じ、主を求めて様々な人が招かれてきます。神学生時代に教会での交わりのよき学びの場となったのは、教会実習と共に寮生活でした。寮では同じ主の召しを受けつつも、年齢も性別も違う、背景も考え方も異なる人と共に生活をすることになります。腹の立つこともあれば、逆に自分が心配をかける側になることもありました。しかし、その中で互いに受け入れ合い、励まし合い、祈り合ってきました。当時は「この寮でやっていける神学生は、どの教会に遣わされてもやっていける」と言われていたぐらい、建物も環境も良くはありませんでした。しかし今思えば、鍛えられた恵みの 日々だったと感謝です。寮生活は神学校での日々をより祝福に満ちた時とします。寮でしか経験できない恵みをぜひ受けて、伝道者として成長して下さい。
学生寮に関するお問い合わせ
東京神学大学 学生寮
〒181-0015 東京都三鷹市大沢3-10-30
TEL: 0422-32-4185 FAX: 0422-33-0667
学生寮には、教会に仕えるために仕事を辞め、貯えの一切を主にささげて日々の神学の学びをかろうじてまもっている学生がいます。そのため、中には神学書代や食費に困窮している学生もおります。献金、献品(食品)のお志がございましたら、学生寮までご連絡ください。