2025年度入試情報

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学長室から――講演会

 10月8日には講演会が開かれました。講師は高村敏浩先生(日本福音ルーテル三鷹教会牧師)で、「福音の説教についての説教――マルティン・ルターの第1ペトロ説教注解」という題でお話いただきました。先生が2023年に米国フィラデルフィアのUnited Lutheran Seminaryに提出された博士論文の内容の紹介を中心に、たいへん興味深いお話を伺うことができました。
 聖書解釈には解釈者の背景(先行する時代からの影響)が反映しており、ルターや他の宗教改革者たちの聖書解釈も、そうした背景を踏まえて理解される必要があることを教えられました。また、「福音の説教についての説教」という不思議に見える題が示している通り、Ⅰペトロという文書からルターは福音説教の神学を展開しており、1522年にヴァルトブルク城からヴィッテンベルクに帰還したルターが行なった最初の、この重要な営みを通して、伝道において福音の説教が中心的な位置を占めていると強く訴えていることを学びました。新鮮で印象深い学びをさせていただきました(神代)