大学院神学研究科
神学研究科の特徴
大学院・神学研究科博士課程前期課程には、東京神学大学神学部で神学の研鑽を終え、一定の成績と学士(神学)の学位を取得した者が、入試面接を経て進学することができます。また、他大学で神学を学び、学士(神学)を取得したものも、大学院入試を受けて入学することができます。聖書神学専攻、組織神学専攻から成り、学生は、それぞれ自分の専攻ごとに定められた諸科目を履修し、専門分野での修士論文を書くことが義務づけられます。学部で修得した知識を生かしながら、組織的体系的な神学的思考を養うとともに、伝道者としての職務に必要な実践的な知識をも学びます。
神学研究科の学び
教職課程
中学校・高等学校の教員となるために必要な教育職員免許状を取得するための課程として、本学では、教職課程を有しています。本学の教職課程は、キリスト教主義学校において教育と伝道の業に励みつつ、建学の精神を実質的に担う教師を養成することを目標とし、今日まで多くの優れた聖書科教師を輩出してきました。本学では、教育職員免許法及び教育職員免許法施行規則に定められた単位を修得することにより、次の免許状を取得することができます。
- 中学校教諭専修免許状(宗教)
- 高等学校教諭専修免許状(宗教)
大学院での学びは、以下の2つの選考に分かれることになります。これは、より専門的な学問的知識を身につけるためです。しかし、同時に、広い視野を獲得するために、他専攻からも一定の単位数の履修が義務付けられています。
聖書神学専攻 | 聖書神学専攻は、新約聖書学、旧約聖書学の諸科目を中心として、アラム語、シリア語などの語学学習を含む。修士課程2年次には、修士論文の作成を行うが、そのための修士論文指導演習も設けられ、きめの細かい教育がなされている。神の言として教会が語り伝えてきた聖書を、それが書かれた歴史の背景の中で読み直すとともに、聖書の原典にあたりながら、釈義する方法をもあわせて修得する。 |
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組織神学専攻 | 組織神学専攻では、組織神学、歴史神学、実践神学の諸科目を中心として、体系的な神学研究を行う。聖書神学専攻と同じく、修士課程2年次に修士論文作成が課せられるが、そのための修士論文作成のための演習も充実している。組織神学専攻では、キリスト教の教理の体系化、さらに教理の真理性の弁証、古代から現代に至る神学思想の理解、さらに歴史的な文脈における教会や教理の理解、キリスト教教育、牧会学、説教学、現代の教会でのそれらの実践的課題などが研究対象となる。 |
授業科目一覧
前期課程 | 後期課程 | ||
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【聖書神学関係】旧約聖書原典講読Ⅰ・Ⅱ 【組織神学関係】組織神学特講Ⅰ・Ⅱ 【歴史神学関係】教会史演習 |
【実践神学関係】宗教社会学演習 【専攻間共同科目】共同演習 【論文演習】修士論文指導演習旧約神学Ⅰ・Ⅱ |
【聖書神学関係】旧約聖書神学特殊研究 【組織神学関係】教義学特殊研究 |
【歴史神学関係】神学史特殊研究 【実践神学関係】キリスト教教化学特殊研究 【論文演習】博士論文指導演習聖書神学 |
*実践神学研修課程として必修。
長期履修学生制度
この制度は、職業を有する等の事情により年間に履修できる単位数や研究・学習活動に充てられる時間が限られているため、標準修業年限(後期課程は3年)では大学院の教育課程の履修が困難な者を対象に、一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修し修了することにより学位の取得を可能とする制度です。
詳しくは、長期履修生制度の概要をご覧ください。
内地留学生制度
東京神学大学では、伝道の最前線に立つ牧師方のリフレッシュの機会として、内地留学生制度を提供しています。原則1学期、最長2学期にわたって講義を受けることができます。一時期学生に戻り、神学校という環境の中で、神学をあらためて学び直していただければと願っています。
特別研究生制度
特別研究生とは、本学において、学位ならびに卒業資格の取得を目的とせず、原則として1年間の神学研究をする、海外の教会の教職者のために設けられたものです。
<例えば次のような方々が利用することができます。>
- 海外の教職であって、日本で神学の学びや研究を志す方
- 海外の教職であるが、将来日本で伝道することを志し、そのために東京神学大学大学院の博士前期課程への入学を考えている方
- 海外の教職で、神学研究のために東京神学大学大学院博士課程後期課程への入学を考えている方
<2つのコース>
特別研究生には次の2つのコースがあります。
- 授業履修コース:大学院の授業を履修します(学部の授業も履修できます。各学期7コマ以上)
- 研究コース:研究アドバイザーの下、希望する分野の研究をします。
<研修期間>
原則として1年間。但し、2学期(1年間)まで延長可。
詳しくは、特別研究生募集要項をご覧ください。