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教員紹介

芳賀 力

名誉教授

芳賀 力はが つとむ

私たち現代人は、生きるべき意味や目的、本当の価値を知らずに、そのつどの時代の提供する小さな物語の断片の中を生きています。しかし本当に必要なのは、私たち自身が属すべき生の大きな文脈であり、グランド・ストーリーです。聖書はその神の大いなる歴史について証しし、語っている書物です。この聖書に盛られている豊かな神の語りを、歴史と今日の世界のただ中で聴き取る営み、それが神学です。

略歴
東京神学大学学部卒業
東京神学大学博士課程前期修了
東京神学大学博士課程後期修了
ドイツ・ハイデルベルク大学博士課程修了
2023年4月より 東京神学大学名誉教授、特任教授
最終学位
神学博士(ドイツ・ハイデルベルク大学)
学位論文題
Theodizee der Ueberwindung der Problematik des Deutschen Idealismus bei Karl Barth
参考:ハイデルベルク大学
所属学会
日本基督教学会
国際カルヴァン学会
アジア・カルヴァン学会
国際改革派神学研究会
専門分野
キリスト教組織神学(教義学、倫理学、弁証学)
関連分野
神義論、宗教哲学、救済論、ナラトロジー(物語論)、正典論、聖書解釈学、共同体論、教会論
長期研究テーマ
聖書的宗教の持つ思想内容を現代社会の変容の中で捉え直し、その伝統的教理をナラトロジー(物語論)の手法を用いて再活性化すること、神義論、救済論、美徳の倫理学などを巡る諸問題の整理と新しい方向づけを試行している。
短期研究テーマ
プロテスタント的な美徳論の構築と共同体形成論。
著書・発表論文
著書 訳書
  • ジャン・カルヴァンの生涯 上・下』、キリスト新聞社
  • W・パネンベルク著『組織神学の根本問題』[共訳] 日本基督教団出版局、1984年
  • E・トレルチ著「プロテスタンティズムと近代世界II」(トレルチ著作集第9巻)[共訳]ヨルダン社、1985年
  • E・ブルンナー著『教義学I』(ブルンナー著作集第2巻)[共訳]、教文館、1997年
  • C・E・ブラーテン/R・W・ジェンソン編『聖書を取り戻す』教文館、1998年
  • ヤン・ロールス『改革教会信仰告白の神学』、一麦出版社、2000年
  • A・E・マクグラス『神学のよろこび』、キリスト新聞社 2005年
  • E・デイヴィス&R・ヘイズ編『聖書を読む技法』、新教出版社、2007年

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