教員紹介
特任常勤講師
宮嵜 薫みやざき かおる
旧約聖書は矛盾や謎に満ちています。だからこそ、探究心をもって謎解きの感覚で掘り下げていける余地があります。旧約聖書を敬遠せずにこの楽しみを享受する経験は、伝道者にとっても仕える教会にとってもプラスに働くことでしょう。旧約の学びを通して神と人間についての潤沢な神学的使信を発見するとともに、優れた文学としての深みも共有していけたらと思います。
- 略歴
- 1984年 東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業
2011年 東京神学大学神学部卒業
2013年 東京神学大学大学院博士課程前期課程修了(神学修士)
2013年〜2023年 日本基督教団国立教会 担任教師(2019〜2021年 主任担任教師)
2021年 東京神学大学大学院後期課程単位取得満期退学
2022年4月〜2024年3月 東京神学大学非常勤講師
2023年9月〜2024年3月 青山学院大学非常勤講師。
2024年4月〜 東京神学大学特任常勤講師 - 最終学位
- 博士(神学)(東京神学大学、2024年4月)
学位論文題
旧約聖書におけるイスラエル12部族の歴史的変遷と陰影 - 所属学会
- 日本旧約学会
- 専門分野
- 旧約聖書学
- 関連分野
- 長期研究テーマ
- イスラエルの宗教的起源および歴史的変遷、旧約聖書の歴史的文学における諸外国からの影響
- 短期研究テーマ
- ヨセフ物語(創世記)およびエステル記、ルツ記などの後期の物語文学の神学と歴史的背景
- 著書・発表論文
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- 「エステル記における重層的構造」(修士論文要旨) 『神学』75号、2013年
- 「旧約聖書に隠された部族間の相剋——ベニヤミン問題をめぐる考察——」 『伝道と神学』5号、2015年
- 「イスラエル12部族をめぐる考察——ダンはどこへ行った?」 『伝道と神学』7号、2017年
- 「イスラエル12部族におけるマナセの位置」 『伝道と神学』9号、2019年
- 「歴代誌におけるベニヤミン族の位置付け」 『伝道と神学』11号、2021年
- 「旧約聖書における『レビ』および『レビ人』について——主の担い手としての存在と働き——」『神学』83号、2021年
- 「ユダの家の継続とダビデの永遠」 『旧約学会研究』第17号、日本旧約学会編、2023年
- 「旧約聖書におけるイスラエル12部族の歴史的変遷と陰影(前編)」(博士論文要旨)『伝道と神学』13号、2023年
- W.ブルッゲマン『平和とは何か――——聖書と教会のヴィジョン』小友聡との共訳(教文館、2018年)
- B.S.チャイルズ『教会はイザヤ書をいかに解釈してきたか』田中光、矢田洋子との共訳(日本キリスト教団出版局、2018年、部分訳)