教員紹介
教授
小友 聡おとも さとし
旧約聖書を理解する場合に重要なのは、神の前で人間がどう生きようとしているかを見る視点である。神の前で人間は完全に相対化される。けれども、その相対化された人間は、それにもかかわらず神によって常に「生きよ」と命じられる。人間は神に向かって「なぜ」と問うことができるが、むしろ逆に神によって問われている存在だ。人間は神に応答し、生きることによって責任を果たすよう創造されたのである。
- 略歴
- 東北大学文学部卒業
東京神学大学大学院修士課程修了
ドイツ・ベーテル神学大学留学(博士課程)
日本基督教団 大宮教会伝道師(1986~88年)
日本基督教団 大曲教会牧師(1988~94年)、日本基督教団 中村町教会牧師を兼務(~2024年3月)
東京神学大学教授(2007年10月1日~2024年3月 退職) - 最終学位
- 神学博士(ベーテル神学大学)
学位論文題 “Kohelet und die Apokalyptik”
参考:ベーテル神学大学 - 所属学会
- 日本旧約学会
日本聖書学研究所
日本基督教学会 - 専門分野
- 旧約聖書学
- 関連分野
- ユダヤ教学、倫理学
- 長期研究テーマ
- 旧約聖書およびユダヤ教の黙示思想
最終形態からの旧約解釈 - 短期研究テーマ
- 『コヘレトの言葉』と黙示思想の関係、知恵の神学など
- 著書・発表論文
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- T.フレットハイム(翻訳)『出エジプト記』(現代聖書注解)、日本キリスト教団出版局、1995年
- W.H.ヘルツバーグ(翻訳)『ヨシュア記』(ATD旧約聖書注解)、2000年
- W.P.ブラウン(翻訳)『コヘレトの言葉』(現代聖書注解)、日本キリスト教団出版局、2003年
- W.ブルッゲマン(左近豊氏と共に監訳)『旧約聖書神学用語辞典』、日本キリスト教団出版局、2015年
- 『「コヘレトの言葉」の謎を解く』(聖書セミナーNo.20)、日本聖書協会、2017年