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教員紹介

田中 光

教授

田中 光たなか ひかる

旧約聖書を読むとはどういうことでしょう。旧約の内容は、古いものでは、今から3000年以上も前の出来事のことを記していますから、ヒブル語を学び、当時の歴史や文化を学ぶことが不可欠です。しかし、単なる好古趣味によって旧約を読んでしまうと、それは私たちとは関係のない話になってしまいます。そこで私たちは、旧約を、歴史的書物として読むことは勿論、同時に教会に与えられた神の民の救いの書物として読むことが必要なのです。

略歴
2006年 東北学院大学文学部キリスト教学科卒業
2009年 東京神学大学大学院修士課程修了
2013年 トロント大学ウィクリフカレッジ(カナダ)修士課程(ThM)修了
2013年~2016年 日本基督教団 伊東教会伝道師
2015年 東京神学大学大学院博士課程単位取得退学
2015年~2019年 東京神学大学助教
2017年~2023年 日本基督教団 自由が丘教会牧師
2018年 東京神学大学より神学博士号を取得(旧約聖書神学)
2019年~2022年 東京神学大学常勤講師
2022年~2024年 東京神学大学准教授
2024年より 東京神学大学教授
最終学位
神学博士(東京神学大学)
学位論文題
新しいダビデと新しいモーセの待望
―イザヤ書の正典的(カノニカル)解釈―
所属学会
日本旧約学会
Society of Biblical Literature (SBL)
専門分野
旧約聖書神学
関連分野
ユダヤ教学、イスラエル古代史、本文批評学、聖書解釈史、正典成立史
長期研究テーマ
詩編注解の執筆、旧約聖書緒論の教科書の執筆
短期研究テーマ
詩編の包括的解釈、創世記(主に原初史)の解釈
著書・発表論文
著書 論文
  • 「聖書学と聖書の伝統的解釈―B.S.チャイルズの思索を手がかりに―」『伝道と神学』6号、2016年、77-119頁。
  • 「イザヤ書4:2-6におけるメシア待望: カノン的解釈の試み」『伝道と神学』7号、2017年、51-75頁。
  • 「pāvāywによる救い:主の現臨の記憶―イザヤ書63:9における本文批評的問題―」 『旧約学研究』第6号、2009年。
  • Athanasius as Interpreter of the Psalms: his Letter to Marcellinus.” Pro Ecclesia 21, Issue 4 (2012): 422-448.
  • Anticipating the New David and the New Moses: A Canonical Reading of the Book of Isaiah.” Th.M. Thesis, submitted to Wycliffe College, University of Toronto (2013).
  • 「士師記2:1-5における『泣く礼拝』―ベテルの記憶の探究―」『神学』81号、2019年。
  • 「旧約聖書の祭儀における贖罪概念:第贖罪日(レビ記16章)を中心に」『伝道と神学』10号、2020年。
  • 「旧約聖書と『永遠の命』(前編)」『神学』82号、2020年。
  • 「旧約聖書と『永遠の命』(後編)」『伝道と神学』11号、2021年。
  • 「旧約聖書における『摂理の信仰』の探究:詩編を中心に」『神学』83号、2021年。
  • 「詩編注解 (1)-(2)」(詩編2編まで)『伝道と神学』12-13号、2022-2023年(現在も連載継続中)
  • 「詩編によって祈り、賛美するために:詩編の多面的側面からの探究 (1)~(5)」 『季刊教会』129-133号、2022-2024年(現在も連載継続中)。
  • 「原初史の物語をどう読むか: 創世記1-11章の終末論的意味」『神学』84号、2022年。
  • 「旧約聖書の中の音楽」「教会と舞踊」『キリスト教文化事典』 丸善出版、2022年。
  • 「旧約聖書における神の民イスラエルの諸側面(前編)」『神学』85号、2023年。
  • 「旧約聖書における神の民イスラエルの諸側面(後編)」『伝道と神学』14号、2024年。
訳書

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