教員紹介
特任常勤講師
矢田 洋子やだ ようこ
聖書は神の言葉です。しかも聖書は、人間の言語を用いた文書の集成という形で私たちに与えられています。だから、解釈が不可避かつ不可欠。私たちの聖書学は、様々な文脈 ― 特に文書として、語彙の意味範囲と文章としての文脈、歴史的文脈、そして旧新約聖書全体(正典)という文脈 ― をしっかり意識することで、聖書に記された「人間の思いを高く超えた神の思い」を理解しようとする嬉しい奮闘です。
- 略歴
- 1987年 国際基督教大学教養学部理学科卒業
1992年 東京都立大学理学研究科博士課程修了(理学博士)
2009年 東京神学大学卒業
2011年 東京神学大学大学院博士課程前期課程修了(神学修士)
2011年~2019年 日本基督教団吉祥寺教会伝道師、副牧師
2017年 東京神学大学大学院博士課程後期課程単位取得満期退学
2019年~2022年3月 東京女子大学専任講師
2022年4月~ 東京神学大学特任常勤講師(旧約) - 最終学位
- 神学修士(東京神学大学)
- 所属学会
- 日本旧約学会
- 専門分野
- 旧約聖書学
- 関連分野
- 長期研究テーマ
- 最終形態からの旧約解釈
- 短期研究テーマ
- ダニエル書と祭儀
- 著書・発表論文
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- 「神の世界と人間の世界の乖離―קראとענהペアによってヨブ記を読む」(修士論文要旨)『神学』73号、2011年、214-231頁。
- 「旧約聖書におけるモーエードの用例について」『伝道と神学』3号、2013年、167-189頁。
- 「ダニエル書の「一時期、二時期、半時期」という言い回しについて」『伝道と神学』6号、2016年、183-205頁。
- 「黙示の定義再考―黙示は祭儀で説明できるか」『伝道と神学』8号、2018年、137-156頁。
- 「ダニエル書の終末思想の萌芽-祭儀回復への切望と「終わりの時」」『伝道と神学』12号、2022年、179-199頁。
- W.ブルッゲマン『現代聖書注解 サムエル記 下』(日本キリスト教団出版局、2014年)
- B.S.チャイルズ『教会はイザヤ書をいかに解釈してきたか』(日本キリスト教団出版局、2018年)、田中光、宮嵜薫、矢田洋子の共訳、500頁中80頁分のみ担当。