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教員紹介

山口 希生

特任准教授

山口 希生やまぐち のりお

新約聖書は古代宗教のみならず、紀元一世紀の国際政治・経済・文化などの多岐にわたる視点から読み解くべきものです。二十一世紀の政治経済の状況が複雑怪奇であるのと同様に、紀元一世紀の中近東の人々も複雑で困難な世界の中で必死に生き、救済を求めていました。今日の教会は世界平和のために主によって召されていますが、新約聖書を深く理解することでその実践のための重要な示唆や教訓を得ることができるでしょう。

略歴
1993年 早稲田大学法学部卒
2001年 青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程(ファイナンス)修了
2008~2015年 英国・セント・アンドリューズ大学に留学(2011年BD Honours取得、2015年Ph.D取得)
2017~2020年 日本同盟基督教団 中野教会伝道師
2020~現在 日本同盟基督教団 中原キリスト教会主任牧師
2017~2014年 東京基督教大学 非常勤講師
2021~現在 聖契神学校 講師
2022~現在 お茶の水聖書学院 講師
2023~2025年 東京神学大学 非常勤講師
2023~現在 青山学院大学 非常勤講師
2025年4月~ 東京神学大学特任准教授(新約聖書神学)
最終学位
Doctor of Philosophy (哲学博士、セント・アンドリューズ大学)
学位論文題 Sacrifice, Curse, and the Covenant in Paul’s Soteriology
参考:セント・アンドリューズ大学
所属学会
日本新約学会
日本聖書学研究所
日本福音主義神学会
専門分野
新約聖書学
関連分野
中間時代
長期研究テーマ
パウロ神学(救済論・教会論)
短期研究テーマ
第一テサロニケ書簡の注解書執筆
著書・発表論文
  • 「パウロの『贖罪論』をめぐる欧米新約学界の動向」『福音と世界』2016年10月号
  • 「分かれ道―何が起き、なぜ起きたのか」『人生を聖書と共に』新教出版社、2016年
  • 「宇宙的な力としての罪」『福音主義神学』第48号、2017年
  • 「新約聖書学における神の国」『神の国と世界の回復』教文館、2018年
  • 「マルコ13章と神殿―ダニエル書との間テクスト性」『キリストと世界』第29号、2019年
  • 「ローマ書4章におけるアブラハム―誰の誇りか?―」『新約学研究』第48号、2020年
  • 「神の王国」を求めて:近代以降の研究史』ヨベル、2020年
  • ユダヤ人も異邦人もなく:パウロ研究の新潮流』新教出版社、2023年
  • 「新約聖書における『待ち望む』ことの意味-戦争と暴力の時代のただ中で」『福音と世界』2024年12月号
  • 「パウロ研究における近年の流れ-ユダヤ教とパウロ神学」『キリスト教と文化研究』第26号、2025年
訳書
  • リチャード・ボウカム『イエス入門』新教出版社、2013年(共訳者:横田法路)
  • N. T. ライト『新約聖書と神の民(上・下)』新教出版社、2015年・2018年
  • N. T. ライト『シンプリー・ジーザス』あめんどう、2017年(共訳者:山口秀生)
  • リチャード・ボウカム『聖書とエコロジー』いのちのことば社、2022年

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